こんな人におすすめ
- 新築工事でサーバールーム・データセンター・精密機械を使う工場に携わっている人
- ウィスカ対策がなんなのかを知りたい方
本日のテーマはウィスカ対策についてです。
名前は聞いたことあるけど、一体何?
どうすれば対策したことがになるの?
どうして対策が必要なの?
知ったつもりでいるだけでイマイチわからない『ウィスカ対策』についてより詳しく・理解を深めていきましょう。
計装工事業を16年間携わっている私が今回初めての人にでもわかりやすく、解説していきたいと思います。
今日学ぶことで、ウィスカ対策理解が深まり、お客様へより良い物件を提供できるようになります。
工事での手直し作業も減って作業効率が上がります!
後輩の前でどやどやできちゃいます!
では、早速本題へ入ります。

ウィスカってなに? 対策方法や使っても大丈夫な部材も知っておこう!
ウィスカ対策のウィスカってそもそもなに?
日本語に翻訳してみると、『微々たる量』と出ました。
ウィスカ=Whisker=微々たる量
この微々たる量とは何を示しているのか?
これは、普段私たち工事業者が使用する、電線管などの金属表面にある微小の結晶のことを示しているそうです。
その中でも錫(すず)メッキ・亜鉛メッキなどの材質から発生しやすい特性があるそうです。
その為、ウィスカ対策が必要な部屋では電線管などに使用制限がかかるということです。
どうしてウィスカ対策が必要?
では、その微小の結晶が出ることでどのようなことが起こるのでしょう?
主にウィスカ対策が必要とされる『サーバールーム』では、精密機器が多く並びます。
その精密機器にウィスカがかかることで精密機器の内部に入り短絡(ショート)や接触不良(不具合)。
故障が発生したり、最悪の場合は火災を引き起こす場合があるそうです。

竣工後に不具合が出てクレームになるのは恐ろしいですね・・・。
3年後に『原因はあなたのこの電線管です』なんて言われても困っちゃうし・・。
機械が壊れて中のデータの破損など2次的被害まで起きてしまうと小さい会社だと潰れてしまう・・・。
リスク回避の為に現場では対策不要とされていても、確認の意味も込めて客先(お客様)に伝えておく必要はありますね。
ウィスカ対応の部材は?



ウィスカについては学べたけど、じゃあ僕ら工事業者は何を使えばいいのかな?



これから解説していきます。
あくまでここに載せているのは一部ですので、他の部材でも対策は可能だよ。
大切なのは金属管の表面にある錫メッキ・亜鉛メッキが原因なので、金属管は避けた方が良いね
電気工事・計装工事で主に使う部材→ウィスカ対策可能な部材
・電線配管(EP)→合成樹脂可とう電線管
・ケーブルラック(鉄)→ケーブルラック(スーパーダイマSD)もしくはガルバリウム(ZAM)
・鉄のP.BOX→塩ビP.BOX
・FH-9(ケーブル支持材)→HT-45(ケーブル支持材)
材質を鉄ではなく、樹脂、SD、ZAMなどに変更することによって『ウィスカ対策』が可能となります。
PF管も最近ではPF-Tというストレートの硬い樹脂配管もありますので、見た目がグネグネで汚い施工にはならずに綺麗に配管をすることも可能となります。
ちなみに亜鉛メッキでも溶融亜鉛メッキ(ドブ)もウィスカ対策に入るので、ドブ配管でも可能ですが、表面塗装がされているだけのものなので、切り口や・傷などが入ったところは鉄と仕様が変わらないので、気を付けてください。
配管部材などを詳しく知りたい方は下記のリンクに工事部材の解説も載せてあります。
随時更新なので、気になる方は見てください。
まとめ
ウィスカ対策ってなんだろう? サーバールームの工事に必須!について解説しました。
ウィスカ対策のウィスカってそもそもなに?
注意点は・・・
施工をするにあたってのの精密機器にウィスカがかかることで精密機器の内部に入り短絡(ショート)や接触不良(不具合)故障が発生したり、最悪の場合は火災を引き起こす場合がある。
解決方法は・・・
使う材料の材質を変える!
- ・電線配管(EP)→合成樹脂可とう電線管
- ・ケーブルラック(鉄)→ケーブルラック(スーパーダイマSD)もしくはガルバリウム(ZAM)
- ・鉄のP.BOX→塩ビP.BOX
- ・FH-9(ケーブル支持材)→HT-45(ケーブル支持材)
材質を鉄ではなく、樹脂、SD、ZAMなどに変更することによって『ウィスカ対策』が可能となります。
ちなみに亜鉛メッキでも溶融亜鉛メッキ(ドブ)もウィスカ対策に入るので、ドブ配管でも可能ですが、表面塗装がされているだけのものなので、切り口や・傷などが入ったところは鉄と仕様が変わらないので、気を付けてください。
ウィスカ対策について理解を深めることができましたか?
ウィスカの問題はその場ですぐに問題が起きるのではなく後々不具合となって起きるものです。
長期的にも問題が起きない優良な施工業者となるように日々勉強していきましょう。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
コメント